運動会 |
子どもの幼稚園で運動会があった。園庭では狭いので幼稚園のすぐ近くの公園を利用している。そこは住宅地に囲まれているので運動会のときはだいぶにぎやかになる。今回の運動会は土曜日に行われたのだが、以前は日曜日に行われていた。しかし、「せっかく日曜日にくつろいでいるときにうるさくて困る。」と苦情がでたという。それで今回は土曜なのだが、来られる保護者の数はかなり少なくなったような気がする。
地域の子どもたちのことでもあり、また、日曜一日中ではなく10時から1時くらいの時間帯だけである。広い心を持ってほしいとも思うが、自分自身、受験生時代に盆踊りの音に随分悩まされた覚えがある。夜9時くらいで終了するはずなのだが、「ではあと1回だけ○○音頭を。」とか言いながら、10時くらいまでやっていて、いらいらさせられたものである。どうせなら「10時まで踊ります」と初めから言ってほしいものだ。
ただそういう社会的な問題としてではなく、音響的な問題として検討してみるともう少し外部の住宅地への音の伝搬を抑えられるのではないかという気もする。PA設備は、一つの場所に小型のラウドスピーカを2個設置しているだけである。これで公園全体にある程度の音量を確保しようとすると、どうしても音響パワーを大きくすることになる。もう少しスピーカの数を増やして(ゾーニングによって)音量を確保し、全体の音響パワーを抑えることができそうである。その分の設備投資が必要になるし、その効果が十分得られるかどうかが問題だが。もしかすると、幼稚園という存在そのものに不快感を持っていると、ちょっとでも聞こえると苦情がくるかも知れない。騒音問題とはそういうことが十分あり得る話なのである。人間の認識レベルで考えると、音のうるささは音の大きさに線形な反応ではない。